2009年 08月 02日
春日大社に、昭和を代表する作庭家としてつとに名高い重森三玲氏の庭園が残されていることは資料では知っていたのだが、先日偶然にもインターネットで、その庭が初めて、しかも1日のみ特別公開されることを知り、即申込み、参加した・・・・・・(7月26日特別公開) 春日大社の貴賓館には、重森三玲により昭和9年と12年に二つの庭が造られていたのだが、その後手入れも行き届かないまま荒れ放題にされていたのを、昨年、天皇皇后両陛下が正倉院展見学に奈良へ行幸された際に、整備され、今回の公開となったようである・・・・ この庭は、三玲の4作目と6作目にあたるのだが、「永遠のモダン」を追及し続けた彼の豊かな独創性が随所に散りばめられ、異彩を放っている・・・ 一回目の今回は、先ず「三方正面七五三磐境の庭」という長い名前の庭である・・・ 名前のとおり、7個、5個、3個と組まれた各々の石組が、三方を囲むように建てられた部屋から眺めることができる・・・という庭である 「作庭」を「芸術」ととらえた三玲らしく、力強い石組である・・・ 苔と白砂を斜線で区分する地割も、それまでの日本庭園には存在しなかったらしい・・・ 手前が「3」の石組で、奥が「5」の石組・・・ 穏やかな和風庭園に斜線が力強さを与える・・・ 見学の直前に降った夕立のお陰で、木も、苔も、石組も、白砂も活き活きとしていた・・・ 石にも表情があるように思えるのだが・・・
by yusai-takesan
| 2009-08-02 17:46
| 奈良古寺
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